南九州きのこセンターのこだわり
南九州きのこセンターでは機械での管理は湿度、室温にとどめ、あとはひとつひとつ人の手で管理を行っています。毎日、毎日きのこ達の成長を見ているので、もし病気が入るようなことがあっても、気温の変化など微妙な変化がおきても対応する事が出来ています。
きのこを人の手で管理することで、多少、大きさに不揃いがあるものの、そこも含めて私たちはきのこ一株一株が愛おしくかわいいものに思えます。そしてこのきのこたちが無事、お客様に届き、おいしく召し上がっていただけるよう願っています。
南九州きのこセンター 5つのこだわり
えのき生産について
1.培地
きのこを育てる土台である培地を作ります。当社ではコーンコブをベースに、照葉樹林の恵みである地元の水をたっぷり使い、県内産の貝化石(炭酸カルシウム)を加えた独自の培地を作っています。
2.殺菌
季節や気候を考えながら、培地を調整し、きのこ栽培用の専用ビンに詰めます。その培地を120℃の蒸気で殺菌します。培地にいる微生物を殺菌するためです。
3.培養
培地を詰めたビンに、きのこの素となる菌を植え、えのき・しめじを培養します。培養室で、温度と湿度を厳密に管理しながら育てます。
4.芽出し
表面を覆っている古い種菌を取り除く「菌掻き」という作業を行い、新しい芽の発芽を促します。芽出し室という専用の部屋で高い湿度の中で育てます。
5.抑制
発芽したきのこが入ったビンを低温6℃に保たれた抑制室に移し、じっくりと育てます。芽の成長を均一にする目的があります。
6.収穫
形を整えながら仕上げの生育を行い、収獲に至ります。ビンから培地ごと掻き出し、きのこだけを取り外し、包装して出荷します。
えのきの魅力
えのきの食物繊維!
えのきの食物繊維の含有量は、100g中3.9gもあり、これはキャベツの食物繊維(1.6g/100g)の2倍以上というから驚きです。毎日の食事にとり入れれば、朝のすっきりが期待できます。
えのきのエノキタケリノール酸!
内臓脂肪に働きかけるとされるエノキタケリノール酸は、えのきにしかないというから驚きです。えのきを干したり、切ったり、凍らせたりすることによって細胞膜を壊すことができ、栄養をよりとりやすくするのです。
えのきのキノコキトサン!
脂肪に働きかけるとされるキノコキトサンが、えのきには、100g中3.56gもあり、きのこの中でもバツグンの含有量を誇ります。ぶなしめじやエリンギ等に比べても2倍近くあるというから驚きです。
えのき 100g中の成分
エネルギー | 22kcal |
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たんぱく質 | 2.7g |
炭水化物 | 7.6g |
食物繊維 | 3.9g |
灰分 | 0.9g |
水分 | 88.6g |
リン | 110mg |
鉄 | 1.1mg |
ナトリウム | 2mg |
ビタミンB1 | 0.24mg |
ビタミンB2 | 0.17mg |
ナイアシン | 6.8mg |
カルシウム | Tr |
※暫定値 五訂 日本食品標準成分表による
えのきを干すとどうなるの?
えのきを干して乾燥させることによって、えのきの細胞膜を壊し、キノコキトサンやエノキタケリノール酸をとりやすくするそうです。
3大うま味成分の一つとも言われるグアニル酸が、えのきを乾燥させることでぐっと増加し、より美味しさが深まります。
※ えのきはカリウム・食物繊維が多いので、高カリウム血症や腎機能が低下している方・過敏性腸炎の方は控えてください。